年上のRに
※長いこと暮らしたね 季節は短かくても
長いこと旅したね おたがい瞳のなか
僕はいつでもジーンズで 若さの中に逃げこんで
君をわかろうとしなかった
心はいつも冬の窓 北向きのまま抱きあえば
つかの間よこぎる 陽だまりを
あわただしげにむさぼった
君はいつでも私だけ 愛しているとうつむいて
重い荷物を持ちたがる
心はくらい冬の窓 閉ざされたまま 抱きあえば
木枯しみたいな青春が
つきささるよう泣いていた
※くり返し
君はやっぱり帰るのか やさしい夫のあの腕に
座りごこちのいいところ
心は遠い冬の窓 いちまいめくって破りすて
何ごもみな経験と
親友にだけは話たい
※くり返し