風が運んだ花のにおいに
酔ってしまった僕なのさ
すきとおる桃色の小さな耳に
そっと噛みついてしまったのさ
抜ける様な青空を映した
あの娘の大きな瞳は
僕の想いを吸いつけたまんま
そっと除に開じ込められた
あの夏の日の午后から
僕はずうっと酔っぱらいっぱなし
いつも心臓がドキドキするし
頬っぺたは真っ赤で恥ずかしい
月が雲間に隠れたすきに
急いであの娘を想うのさ
闇が火を吹く類を隠し
風が真っ赤な胸を冷やす
満月の夜は空を見ないさ
星のふる夜は靴を見る
とても夜空を見つめられない
明るい間はなおさらさ
ちょっとでも月を見上げると
間違って星なんか見たら
あの娘の顔が夜空にひろがって
僕はテキメン/酔っぱらい。