あなた忘れの 旅に来て
あなた恋しと 泣く私
夜泣き地蔵さん 見ていて欲しい
碓氷(うすい)峠(とうげ)を 越えたなら
けじめをつけます 一歩また一歩
中山道(なかせんどう)は 山の中
未練引きずる この胸を
十六夜(いざよい)月(づき)が 笑ってる
右へ行(ゆ)こうか 左へ行こか
追分(おいわけ)宿(じゅく)の 分かれ道
涙をふいたら 一歩また一歩
中山道は 迷い道
肩にとまった 枯れ葉より
軽いはかない 恋だった
憎さいとしさ 谷間に流し
奈良井(ならい)宿(じゅく)まで あと三(さん)里(り)
明日を夢見て 一歩また一歩
中山道は 道半ば