(ナレーション)
ストゥールをクルクルまわす
窓辺に赤い陽ざしが忍び込み
波打際で一人吹くトランペッターの話を
するお前は
動物園に一人いる時のお前だ
(歌) こんな夕暮れ酒に飲まれて
満ち足りた日々を偲び
白いうなじ 酔いにみている
お前と母親を捨てて
トランペッターは海の街に流れたという
クルクルまわるストゥールが
お前の不在を哀しんでいる
クルクルまわるストゥールが
お前の不幸を口ずさんでいる
お前にアートされた ブラウンの小部屋
確かじゃない愛を描いた タブロー
しぶいブルースを裏返して聞く
クルクルまわるストゥールは
お前がいないとつぶやいている
クルクルまわるストゥールは
俺のひとりをあわれんでいる
24才の誕生日には 二ダースのバラを下さい
24才の誕生日には 二ダースのバラを下さい
約束の日は遠く消えて
窓辺に赤い ひとすじの陽ざし
今 お前が去って 俺はひとり
今 お前が去って 俺はひとり
トランペッターと二ダースのバラ
お前を・・・・・・ 愛して••••••いる
(歌) お前がいないニダースのバラ
まわるストゥール うたう後悔
椅子だけふたつ 影ひとつ
椅子だけふたつ 影ひとつ
どこにいるんだ お前は
電話をくれ
声だけでも聞かせてくれ
寒い顔してトボトボ歩いている
お前を思うと 胸が痛む
一度は愛を信じた お前じゃないか
帰って来ておくれ